303号室

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教師にばれないように物音をたてずに、廊下に出た。   異変はすぐ分かった。303号室の扉が半開きで開いているのだ。   中を覗くと女子がうつ伏せに倒れている。   「田中じゃん!?」   油川がそう言い仰向けにしおうとすると、やけに軽い。   「息してないよぉ…」   盛田が涙目でそう言ったので、俺は直ぐ脈を測った。   「脈ないの!?」   堀峪が聞いて来た。   「ああ、ない…でも体の硬直具合から応急措置で大丈夫かもしれない。油川と盛田はこの袋で人工呼吸を!井藤と堀峪は脈を見てくれ!俺は心臓マッサージをする」   俺が彼女の胸に手をあて押すと…へこみ、戻らない…服を脱がしてみると………   「いや!!!!」   盛田が叫んだ。そう田中の内臓がなかったのだ…   「冷たい…!」   豪田が呟き顔を見ると、赤い絵の具の様な物が付いている。   豪田はそれが上からかかって来たと言う。   皆が天井を見ると田中の腸で『次はお前だ』と書かれていた。   さすがに真奈美も気絶してしまった。
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