・薬剤投与~獣化の始まり~

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  「…たぁ。頭、ガンガンする……って、ここ…どこ??」 ガンガンする頭を押しながら、薄暗い部屋を見回す。…見る限りに、ここはあまり趣味の良い方ではなさそうだ。 今は夜で、上の格子からは月明かりが入ってきている。 目も慣れてきて当たりを見回すと… キレイに敷かれたベッドと部屋の右角にはトイレがあり、左角にはシャワーがある。 監禁としては優遇はなかなかいいに違いない。 さらにベッドを詳しく見ると、手紙が置かれていた。 その手紙には ・貴女に危害は一切加えない。 ・部屋のものは自由にしてもよい。 ・備品等はその都度伝えてほしい。 ・食事もちゃんと用意する。 ・最後に、上記の事柄を承諾して"実験体"となることに同意してもらいたい。 と、言うことが一方的に書かれていて、一番下にサインする欄があった。 ベッド頭元には机があり、ランプと万年筆がおいてある。 電気をつけ、私は初めてつかう万年筆に感動を覚えつつ迷わずサインした。 …私は自殺願望で森に入ったら、こんな所につれてこられた。 だったら、こんな事は容易い。  
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