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「……それで、その後は? 」
目の前にいる七瀬は興味津津で聞いてきていた。
「話したいのは山々だが、そろそろ時間じゃないのか? 」
「あ………」
俺が示唆したので、七瀬が腕時計を見ると、もう面会時間の終了時間が近付いていた。
「よく分かりましたね」
「前にも何人か着たからな。お前の先輩とか……城崎の坊主とか」
「彼もここに!? 」
「まぁな」
七瀬が意外そうな顔をしていた。
「さぁ、そろそろ時間だぜ」
俺がそう言うと、七瀬はゆっくりと腰を持ち上げ、部屋から出た。
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