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私は中に入り、面会の手続きを済ませ、彼が来るのを待った。
しばらくして、彼は現われた。
「またあなたか……今日は客が多いな」
「城崎君……だよね」
図星なのか、彼は黙って席に座った。
「で、今日は? 」
「この間の続きですよ」
「あぁ………あれか」
彼は上の空で聞いていた。
「何かあったのか? 」
「さっきの坊主のことをな……。あいつを見てると、何処か似てる気がしてな」
「城崎君とあなたが? 」
「信じられないだろうな。まぁ、俺の思い込みなんだがな」
何処か意味深な一言だった。
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