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「ゴメン、ゴメン。面白過ぎたけん笑い過ぎただけよー。ゴメーン許して、そふえー。」
富ちゃんは軽く息を切らしながら、アタシを抱きしめて来た。
目線を合わせないように、アタシはにまりと笑う。
「んー?そうだなぁ、それじゃあ名字で呼ぶの辞めて今からアタシのことちゃあんとあかりって呼んでくれたら許してあげる。いい?」
「え、そふえ何か言った?」
「もぉ、富ちゃん!」
「あはははは。ホラ、はよ行かな学校始まるでよ。そふえー。」
「まったく…。」
富ちゃんの後を追いかける。
まだ微妙に馴染んでない革靴で走るのが、少しだけ新鮮だった。
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