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「隊長!あれはなんでしょうか」
隊員Aが指差す先には、くねくねとした白いものがいた。
「都市伝説で有名なくねくねじゃないか?」
私は、疑問に思いながらもそう言った。
「くねくねが生で見られるなんて、いいことですね。観察しましょうよ!」
隊員Aははしゃぎながら言う。
聞いた話によると、くねくねを見たものは狂ってしまうというじゃないか。
どうすればいいのだろうか。
「隊長。隊員Aはそのうち狂います。だから一人で観察させておいて、私達だけで先を急ぎましょう」
隊員Bはきっぱりと言った。
隊員C、隊員Dはどう思っていたのか知りたかったので二人の顔をゆっくりと見つめると、二人ともぶんぶんと首を縦に振る。
そこから二人の強い意思を感じとることが出来た。
「隊員A、君はここで観察を続けていてくれたまえ。私達は違う動物を探しにいく」
私は返事を聞かずに、さっさと歩き出した。
隊員達も後を着いてきた。
たくさんの動物を見つけた帰り、くねくねを見つけた場所にきた。
白いくねくねは増えて、二匹になっている。
隊員Aもくねくねになってしまったのだろう。
通りすぎようとするが動けない。
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