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「ねぇ、無視しないでよ。爆発させるわよ」
彼女は本気のようで、手に持っているバックをがさごそと探っている。
僕はまだ死にたくない。
とりあえず無視せず、話してみよう。
「爆発はしたくない。僕はまだ生きていたいから」
彼女はバックをがさごそと探る手を、ぴたっと止めた。
「そう。でも私決めたの。あなたを爆発させるって」
彼女は、またがさごそとバックを探り始めた。
どうすれば止められるのだろうか。
頭をぐるぐると回転させる。
でも、ちっぽけで何もつまっていない僕の頭では何を思いつかない。
どうしよう。
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