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占い師のところから飛んで帰り、家に勢いよく入る。
廊下でも、はっきりとわかるくらいの音量で、居間から流行りの音楽が聴こえてくるので、そこに彼女がいるみたいだ。
ひっそりひっそりと足跡を出さないようにして、居間に向かった。
居間では、がんがんと音楽がプレーヤーから鳴っている。
うるさかったので、音量を下げた。
「どこ行ってたの?」
寝転んでいた彼女がだるそうに起き上がる。
目はとろんとしていて、眠そうだ。
「占い」
ぽつりと吐き出すように言った。
「へぇー。珍しいわね。何を占ってもらったの?」
彼女は興味津々だ。
誤魔化そうと思ったが、はっきり言うことにする。
息を大きく吸い覚悟を決めた。
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