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「薫、」
「なんだよ、女狐。」
菫が部屋に入ってきた。
「先生いた?」
「誰?」
「松下先生のこと、」
…やっぱり…
「ああ、いたよ。」
「いいなあ…」
はあ、と溜め息をつく菫。
あたしは今日、真澄たちからきいた話を菫に言おうかどうか迷った。
でも、菫が男にこんなに夢中になるなんて今までなかったし…
夢を壊すのもなんだか…
あたしが悩んでいると菫が話し出した。
「お願いあるんだけど。」
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