1886人が本棚に入れています
本棚に追加
零はただ、じっと裕次を見るだけ。
病室には、携帯のボタンを打つ小さな音だけが聞こえた。
しばらくして、裕次はため息をつき携帯を閉じた。メールを返信し終えたみたいだ。
俺は、気になるあの事を聞いた。
「裕次、あのメールに返信したんだろ?なんて返信したんだ?」
裕次は、真っ直ぐ零の顔を見て、
「「いいえ」や。要するに俺は奴の敵になったってことや。」
えっ…。
一瞬空気が凍り付く。
気が付くと、俺は裕次の肩を揺さ振っていた。
最初のコメントを投稿しよう!