―狙われた命―

13/17
前へ
/60ページ
次へ
零はただ、じっと裕次を見るだけ。 病室には、携帯のボタンを打つ小さな音だけが聞こえた。 しばらくして、裕次はため息をつき携帯を閉じた。メールを返信し終えたみたいだ。 俺は、気になるあの事を聞いた。 「裕次、あのメールに返信したんだろ?なんて返信したんだ?」 裕次は、真っ直ぐ零の顔を見て、 「「いいえ」や。要するに俺は奴の敵になったってことや。」 えっ…。 一瞬空気が凍り付く。 気が付くと、俺は裕次の肩を揺さ振っていた。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1886人が本棚に入れています
本棚に追加