―再来―

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―2108年。 辺り一面に生い茂る草そして木。 光などなく、どこを見渡してもただひたすら草と木と闇があるのみだった。 どこか不気味なその場所。 もちろん夜だからというのもあるがそれよりもまた別のなにかが辺りの空気を不気味にさしていた。 そのなにかは草を掻き分け進めば分かる。 立入禁止と書かれた黄色いテープが張られている土地。 その奥には堂々とある廃棄された学校が建っていた。 昔はそこもその周辺も活気で満ち溢れていた。 それが今、辺りには草や木しかないただのお化け屋敷と化していた。 そんなお化け屋敷に、男女4人が足を踏み入れる。 時刻は00:00。 この時間帯に来るということは目的はただ一つ。 「ちょっと…真剣怖い」 「なんか不気味じゃね?ねぇ…やっぱ帰ろうよ…」 「馬鹿かお前は…ここまで来て帰る奴がいるか?」 「そうだぜ?じゃあ、肝試しの始まりだ!」 そう言って4人は学校の中へと入っていった。 まるで、誰かに引っ張られるかのように。 そして、聞こえてきたのは… 「きゃぁぁあああ!!」
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