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視線が痛い。
裕次は横目でちらっとお母さんを見る。
相変わらずニヤニヤと笑ってやがる。
「…………何が可笑しいん?」
裕次はその視線に耐え切れず、箸を止め、ムッとした表情を見せた。
するとお母さんの笑みはよりいっそう増し、そして言う。
「お母さん、あんたに協力出来るで!」
お母さんは、右手で親指を立てた。
裕次はと言うとまだ状況を把握仕切れていなかった。
「……えっ?どういう意味?」
「実わな、あんたのひー祖父ちゃん、その○×中学校の卒業生!
しかも、その神隠しに合った子達と同じ学年やったから、卒業アルバムにその子達の名前、全員載ってるよ!」
お母さんは今だ興奮が収まらない様子だった。
裕次の動きはぴたりと止まる。
裕次は硬直し、お母さんは今だ興奮状況。何とも言えない奇妙な空気が流れた。
そして、数秒後。
「まじ?!ナイス!母さん!」
お母さんと同じ様に興奮が収まらない裕次だった。
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