―情報―

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………そういや、俺に来たあのメールにNo.3って書いてたような気がする。 裕次は、立ち上がり机に置いてあった携帯を手に取った。 そして、携帯を開く。 やっぱ書いていた。 裕次はその事を確認すると、携帯を再び元の位置に戻し、アルバムに目を通した。 俺の感では、No.3=出席番号3番やと思う。 裕次は出席番号3番の人物を探す。 出席番号3番…あった。 ―植 裕也。 裕次は裕也の姿を見た。しかし、その裕也の姿に裕次は肩を落とした。 なんや、俺に似てないやん。 しかも何気に裕也の方がイケメンやし。 でも… 若干、裕也と裕次が被る。 これは偶然か? 零はNo何やったんやろうか。 まあ少なからず零も俺もどっか一つ必ず被ってる。 これは何かある…。 「母さん、ちょっとこれ借りてていい?」 裕次はお母さんに聞く。 お母さんはアルバムから目を離し裕次の顔を見て言った。 「ん?いいで!」 そう言ってアルバムを裕次の方に寄せ、立ち上がると部屋を出て行った。 裕次は急いで勉強机のひきだしからペンと紙を取り出し、3年C組全員の名前を写し始めた。
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