4人が本棚に入れています
本棚に追加
とはいえ、初めて書いた(宿題以外で)のは、5年くらい前。7年間も夫だけが好きだったのに、突然恋に落ちました。
――恋は、するものじゃなくて落ちるものなんだ――
映画のワンシーンのこのセリフがずっと、耳にこだまし続けました。切なさを初めて知りました。切なさが充満した身が、ちぎれそうに思えました。
オークションのネットの中で素顔を出している強さ。優しい真摯な応対。人を楽しませる文章。彼とメール出来る全ての人が、羨ましく妬ましく思えました。
彼とメールするために、毎日笑わせるネタを考えました。自分に不向きな事をあんなに頑張った事はないです。
400kmの距離も、12歳も年下だったことも、あまりに好き過ぎて、周りが見えなくなっていました。
あききぬと思えど散らね君が面(おも)
震える手でまた
メール打つらむ
(貴方はもう私に飽き飽きしているとわかっているんだけど、貴方の顔が目の前にどうしても浮かんでくる。嫌われるかもしれないと思うと震えが止まらないけど、私はまたメールを打つことでしょう)
まるで嘘みたいにスラスラ書けた事に、自分が一番驚いた。更に驚いたことは、
「いや、いつも趣向を変えてくれて楽しいぞ。」
とメールが、返ってきた事。とても嬉しくて、せつなさの
最初のコメントを投稿しよう!