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「それが…、秘密らしくて、私にも分からないの…。」
美和子が頭を抱えた。
「取りあえず、瀬田の意識が戻らねぇと分からないな。」
伊丹が顔をしかめた。
「すみません。逃げられました。」
芹沢が息を切らして戻ってくる。
「さっきの奴等、一体何者なんだ?なんで襲われた?」
三浦が改めて美和子に聞く。
「多分、ssだと思います。さっきの一人が認めました。…警告だって。」
「そのssって?」
芹沢が難問が目の前にある様に不思議な顔をする。
『バシッ!!』
伊丹の平手がすかさず頭を直撃する。
「そのぐらい知っとけよ!!streetsoldierの略称。少年犯罪グループだよ。」
「へぇ~。」
芹沢が感心しているのに美和子が溜め息を付き、補足した。
「でも、その組織構成等は謎に包まれていて、未だにそのトップが分からない。分かるのは、ほとんどが未成年というのとssという組織名のみ。」
「でも、グループ名が割れてるなら、構成員何人か逮捕してるってことでしょう。」
芹沢が素直な疑問を述べる。
「それが逮捕しても、ssの構成員の手がいの唯の不良。上にたどり着くにはかなりの道程だな。」
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