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｢その久貝霧外には、以前に会った事は?｣
三浦が尋ねる。
｢いや。連絡はすべてメールでしたから…。もしかしたら、ハメられたんですかね?｣
瀬田は自嘲的な笑いする。
｢でも、それならわざわざ連絡先もよこさないだろうし、取材が分かった時点で、攻撃するでしょう?警告するにも取材の初期段階でしてくると思うんですよ…。ある程度情報を与えた相手にそんなマネしますかね？｣
美和子が口を挟む。
｢それもそうだよなぁ。｣
芹沢が納得していると、伊丹の無言のプレッシャーが襲う。
｢まっ、とにかくその久貝霧外に会ってみたいですねぇ。｣
芹沢が伊丹から視線逸らして、言った。
｢瀬田さん、久貝霧外に連絡を取る事は出来ますか。｣
三浦が瀬田にお願いすると、瀬田は難しい表情で返した。
｢実は襲われた日の前の日以来、会う約束をしてから連絡が取れないんです。｣
｢やっぱり、ハメられたか？｣
伊丹が呟く。
｢現段階では判断がつかないので、一応連絡を取っていただけませんか？｣
三浦が頼み込む。
｢わかりました。メールしてみます。｣
瀬田は承諾して、顔の分からない久貝にもう一度会えないか連絡を取った。
｢それでは、これで失礼します。
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