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それを振りほどいて、芹沢にガン付ける。
「うるせぇよお前は!大体お前に…。」
ガミガミと芹沢に文句を付ける伊丹を余所に、三浦が尋ねる。
「で、誰だったんだ?」
「えぇ、久貝霧外とと言うバーテンダーでした。」
「久貝霧外?!!!」
三人の声が警視庁内に響き渡る。
「ご存じで?」
米沢がキョトンとしながら、三人に問う。
「ご存じも何も…、暴行殺人の重要参考人として俺らが探してる人物だよ。」
三浦が米沢に説明する。
「久貝霧外死んでんの?」
伊丹が三人の顔を見る。
「えぇ、間違いなく死んでますね。歯の治療痕も一致してますし、まず間違いないかと…。」
「どういう事でしょう?まさか…、幽霊?!」
芹沢が顔に恐怖の色が浮かぶ。
『バシッ!!』
三浦と米沢、伊丹の無言の突っ込みが入る。
「死んでる奴がメール出来る分けねぇよな。」
「じゃ、瀬田さんが嘘ついてるって事ですか?」
芹沢が頭を撫でながら、問う。
「瀬田は被害者だぞ。嘘つく必要ないだろ。」
三浦がすかざず突っ込む。
「だとしたら、誰かが久貝の名を語って連絡を取っていた可能性があるな…。」
伊丹が顎に手をやりながら、答えた。
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