197人が本棚に入れています
本棚に追加
人?!
あまりの意外さに驚きその場に尻餅を付いてしまう。
その中には、スーツを来た男が、一輪のクロユリを胸の前で両手で持つような格好で眠っていた。
「たぁーいててて…。ふぅ…。脅かせやがって。おい、兄ちゃん!しっかりしろ!おいっ、こんなとこで寝てたら死んじゃうでしょ。お~い。」
そう言いながら、斎藤は頬を叩き起こそうとするが、全く反応がない。
いい加減不思議に思った斎藤は、そっと頸動脈のあたりに触れてみた。
脈は……触れない?!
「えっ!…うっ、うわぁぁぁぁ!!!し、死んでんの?!ちょっとー!!」
最初のコメントを投稿しよう!