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警視庁
21:30
「緊急指令。練馬区○○にて、変死体を発見…。」
「うっ、う…ん。」
けたたましく捜査一課に出動要請がかかってるにもかかわらず、深い眠りについている男が一人。
その男に怒りの鉄槌というよりは、伊丹の鉄拳が…
『ゴッ!!』
「いっ!!」
さっと頭に手をやる芹沢。
「いつまで寝てんだバァカ!!出動だ!さっさと車回せ!!」
「はっ、はい!!すっ、すいません。すいません。」
芹沢は、その怒声に無理矢理頭を起して、駐車場へと一目散に駆け出して行く。
「ひどいよな~。手加減なしだもんなぁ。」
ぶつくさ文句を言いながら、車を出す。
「お待たせしました。」
「遅いっ!!」
またもや伊丹の平手打ちが頭にヒットする。
「てぇっ!!ひどいじゃないですかっ!!」
「うるせぇよ!さっさと行くぞ。」
なんだって伊丹は、万年イライラしているのだろうか?或る意味、警視庁七不思議にはいるのだろう。と、後ろから、ヤレヤレと溜め息を付きながら車に乗り込むのは、最年長の三浦だった。
まだ車の多い道をサイレンを鳴らし、駆け抜けて行く。
この街の悲鳴にも似た音をたてながら…、彼らは現場に急行する。
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