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伊丹が苛立って、立ち上がる。その時、背後で鋭い声がする。
「そこどいてくれる?邪魔だから。」
「はぁ?」
その言葉に触発され、悪人顔がさらに凄みを増し、その声の主に振り返る。
「あっ!!」
伊丹は驚き、自分の過去を猛スピード振り返る。
そして伊丹は彼女をみつける。目の前の女は、如月結花。
「なんだって、お前がここにいんだよ?」
「その悪人顔に口の悪さ。変わらないわね、伊丹君。」
笑顔で如月が返し、伊丹を押し退けて、遺体の検分を始める。
状況を飲み込めていない三人は目をパチクリさせ、突然現われた美人監察医を見つめる。長い髪を後ろで留めて、スラッとした体系でモデルを思わせる身長の高さ。
顔立ちも鼻筋は通ってて、○矢○きを想像させた。
あの悪人顔で、ズル賢く、いかにも友達が少なそうな伊丹にこんな美人な知り合いがっ!!
しかも、この美人をお前呼ばわり!!
三人は二人のやり取りを背後で聞きながら、しゃがみ込み、捜査(?)会議を始める。
「ちょっと、どうなってんすか?」
芹沢が目を輝かせて、二人に問う。
芹沢は警視庁きってのおしゃべり。
いつも、彼女の事をネチネチ言われているので、この手のネタは大好きなのだ。
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