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「さぁ、さっぱりわからん。」
と三浦。
「女性の口振りから推測すると、二人は長年の付き合いという感じを受けます。」
米沢はそう分析する。すかさず、その分析を基に芹沢はある結論を導き出した。
「変わらないわねって、言ってましたから、昔の先輩のかの…、いって!!」
あまりにも興奮していたため、背後の気配に気付かずまた伊丹の鉄拳をくらった芹沢。
その瞬間に、三浦と米沢は知らないフりをして、現場についてあーでもない、こーでもないと話し始める。
伊丹は芹沢の襟を掴み、かなり近くまで顔を近付け凄む。
「余計な詮索してんじゃねぇよ。」
「あははは…、って、助けてくださいよ。米沢さん・三浦さん。」
横目で様子を伺っていた二人だが、すぐに芹沢から視線を逸らす。伊丹に睨まれれば、芹沢のように毎日ネチネチ小言をいわれて、過ごす事になる。
そんなの耐えられるはずがない!!
そう二人は思い、早々に逃げ仰せ、生け贄を捧げる。
「ちょっ、ちょっとズルイっすよ!!」
おもっきりガン付けられている芹沢に助け船が入る。
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