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警視庁 射撃場 15:00 『ドンッドンッ!』 亀山薫は、これといった事件も無く暇すぎて射撃場に暇潰しに来ていた。 この時間帯は、捜査員がほとんど出払っていて、訓練に来る者は余りいない。 『ガチャ、ドンッ!』 「あ~ら、最近さぼってたからなぁ。」 人型をした的に対し、ほぼ左胸を貫いていたが、何発かは大きく的を外れていた。 「特命係のヒマ亀。ほとんど当たってねぇじゃねぇか。」 「んっ?この声は!!」 背後の声に驚き振り向くと、伊丹が腕を組んで薫の後ろに立っていた。 「なんでいるんだよ?てっ、何時から居た?」 「おめぇが四発目外したところからだ。」 「うるせぇよ。嫌味言いに来たなら、帰れよ。」 薫は薬莢を抜き、新しい弾を再装填する。 伊丹は薫の拳銃を奪い取る。 「貸せよっ!」 「んっだよ!あぶねぇなぁ。」 伊丹は、両手でしっかりと構え、的を狙う。 「外せよ~。」 薫は後ろに座り、煙草に火をつける。 『ドンッドンッ!』 「バカ亀。禁煙だぞ。」 伊丹が振り返らずに、薫に言う。 何故分かったとびっくりする薫。 「堅いこと言うなよ。」
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