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美和子が振返ると、同じ様に覆面をした男が二人近付いて来た。
「なんなのよ!!あなた達!」
美和子の声が響く。
「何なのって…、それを調べてんじゃないの?みわこさぁ~ん。」
男がふざけた口調で美和子に聞き返す。
「あなた…、SS。」
「ピンポーン!正解ぃ~。」
また別の男が楽しそうに美和子に言った。
「なんで、こんな事を…。」
美和子の表情は険しかった。
「なんで?暇つぶしですかね?コイツが俺らについて調べようとしてたし…、ちょっとした警告ってやつ?これ以上、踏み込むなって事。」
男は美和子に顔近付ける。
「わかったぁ?」
首を傾げ、バカにした口調で言う。
『パシッ!!』
「何が警告よ!!あんた達がやったのは、りっぱな犯罪なのよ!!」
男は一瞬ニコッと美和子に笑い掛けると、目の色が変わり、美和子の首を掴んだ。
「あぐっぅ…。」
キリキリと片手で締め付ける。
「あんたバカでしょ。この状況でわざわざ自分から首絞められに来るんだから。」
「はなっ…して」
「さよならぁ~。」
そう言うと、男はさらに力を込める。
「あぐっ…う。」
手を放そうと美和子は抵抗するが、意識が飛びそうになる。
「何してんだ!!!」
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