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芹沢は、大振りな警棒を上手く避け、相手の懐に入り、腹部にフックを入れる。 「ぐはっ!!」 怯んだとこで、腕を捩り警棒を落として、足を払ってねじ伏せる。 「いってぇ!!放せっ!!」 俯せに押さえられた男は抵抗を続ける。 「はいはい。大人しくして。」 「じぃさんは、大人しく寝てなっ!!うおっ!」 『ドンッ!』 男の一人が三浦に襲いかかるが、あっさり腕を取られ、一本背負いを決められる。 「よい子はお寝むの時間だろ。騒ぐな。」 一応、捜一にいる二人。 あっさり男達を取り押さえて行く。 「ちっきしょぅ。ぶっ殺してやる!!」 男がバタフライナイフを構え、伊丹に突進して行く。 「おぉ…、あぶねぇって!!」 「うおらぁっ!!」 男はナイフを振り回し、それを紙一重で避ける。 しかし、うまい事壁際に追い詰められる。 「へへっ、バァーカ。死ねよっ!!」 振り下ろされた腕を両手で掴み、寸前で止めるが、ナイフは顔面から数cmの距離。 「くっ…。」 「先輩!!」 「伊丹っ!!またかよ…。」 三浦と芹沢が頭を抱える。 「くたばれ!!」 男は全体重を掛けるように、力を込める。 「ざけんなっ。」 『ガンッ』
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