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答えた。美空の心は弾け飛びそうにドキドキしている。
『うわぁ!じゃあ同じクラスだ!よろしくね!ねぇ遊びに行かない?みんなに紹介するよ!ねぇ宇宙のお母さんどこ?』
『あっ…引っ越し手伝わなきゃ…いけないから…』
返事をした=お友達。美空の頭の中は知りたい欲求に埋め尽くされている。
『大した役に立ってないって!お邪魔しま~す!』
美空は勝手知ったるなんたらで隣家の玄関からずんずん進み、中で家具の配置を決めているおばさんを探し出した。見つけるやいなや
『おばさん!宇宙と遊びに行っていい?』
と不躾に聞く。宇宙の母親はビックリしていたが、二人を見比べて息子を預けることにしたようだ。
『いいわよ。宇宙の事よろしくね。あっ暗くなる前に帰してね。』
にこやかな母親に対し、宇宙は未だに戸惑いを隠せない。
『あっあの…僕…自分の部屋片付けないと…』
『大丈夫大丈夫!夕飯前には帰すからさ。それからやればいいの!』
『でも…』
『ほら行くよ!』
美空は嫌がる宇宙の手を強引に引き、自宅の玄関から自分の母親に声を掛ける。
『遊びに行ってくる~!』
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