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『いいですか?落ち着いて聞いて下さい。貴方と娘さんの怪我は大人の男性で無いと不可能なんです。』
大人の男性?りんは分かる。私のいない所で傷付けられたはずだ。何しろ私もそう考えていた。だけど…私は?私の怪我はりんが…私は急に怖くなってきた。じゃんけんさんが現実味を持ち始めてくる。
『奥さん隠さないで下さい。旦那さん生きているんでしょう?貴方と娘さんが必死になってかばう相手は、ズバリ旦那さんだ。』
この人は何を言っているのだ?
『夫は亡くなっています。いくらなんでも酷すぎます!彼を侮辱しないで下さい!!!』
『…DVを恥と感じている事も分かります。遺族年金や保険金詐欺も絡んでいるのでしょう。ですが殺されかけたのですよ?このまま旦那さんの元に帰っても又繰り返すだけです。』
繰り返す…私はりんの事を思い出した。りんはもう元には戻らないのだろうか…?
育児書には、こんな時の対応方法は書かれていなかったじゃないか…
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