桜階段

じゃんけんさん

私が虐待してりんが死んだ。そう言わせたいのか…

『世間から見れば旦那さんが見つからないまま一年が過ぎた。貴方は葬式を行い、遺族年金や保険金の手続きを行う。』

貯金も少ないし、りんもいる。利用出来る物は最大限に利用する。親として当たり前ではないのか？

『貴方はその後、誰も知らない土地に引っ越した。』

りんに物心がつく前に、お父さんを死なせた事実を生涯隠し通す為、引っ越した。

『理由は…旦那さんと再び一緒に暮らす為だ。』

作り話…一体いつまで続けるつもりなのだ。

『旦那さんは生きていた。失礼ですが、調べさせて頂きました。旦那さんは娘さんと貴方にＤＶを繰り返していましたね？定職にも就かす、アルバイトでさえ続かない、借金もある苦しい生活をなさっていたようですね。生活費はズバリ貴方が稼いでいた。そうでしょう？』

この男は死んだ人の悪口しか言えないのか？

『旦那さんは思いついた。自分を死んだ事にして保険金をもらって楽をしようと…こうして貴方がた親子は新しい町で奇妙な生活を始めた。』