プロローグ

5/5
前へ
/225ページ
次へ
よって、亮は逮捕されてから一度も愛と話した事がなかった。 タブーにいる間、亮はずっと愛の事を考えている。 収監されてもう3年になるが、おそらく愛は自分の事を恨んでいるだろう。 俺は、愛と共にこのゲームに参加しよう。そして、彼女を釈放させる。 それが俺の義務だ。 このゲームは、ルール上誰かの手助けが可能だ。 それに、亮は自分の頭脳にも自信があった。 彼のIQは180もあったのだ。 このゲームはルールを読んだところ頭脳戦だ。 うまくいけば愛を助けたうえに、自分の刑罰も大分減らせる。 だが、一つ問題があった。 愛が参加するか分からないということだ。 そればっかりは運に任せるしかない。 それに、仮に愛が出なくても俺一人でも釈放されたら、愛の濡衣をはらす手がかりでも探せばいい。 自分の起こした事件の手がかりを探すのも変な話だと思ったが、そこは深く考えないことにした。 そして、1週間がすぎた。
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5505人が本棚に入れています
本棚に追加