1ターン目

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タブーでは、毎朝7時に朝食が独房に運ばれる。 そのため、亮はいつも6時50分に起きていたが、今日は違った。 4日前・・・ゲームの説明を聞いてから3日後・・・参加者の募集が行われた。 昼食が運ばれた時に、一人一人聞かれるのだ。 そのため誰が参加するかは分からなかった。 その日の午後、もうパソコンの取り付けが行われた。だが、パソコンはまだ起動させる事はできず、この時点でも参加者は不明だった。 パソコンを取り付けるという事は参加者が5人以上に達したのは間違いないが。 パソコンの起動が許されるのはゲーム開始日の午前7時からということだった。 亮は、愛が参加しているかずっと気にしており、がらにもなく緊張していた。なので、この日も早く起きてしまったのだ。 そわそわしながら7時を待つ亮の耳に、7時を知らせる朝食を運ぶ音が聞こえた。 その瞬間、亮はパソコンの電源に触れた。 朝食が置かれる音も無視して、亮はメールアドレスの一覧を調べた。 囚人ナンバーなどで書かれていたらどうしようと思っていたが、その心配は無意味だった。 参加者人数は8人・・・その3番目に彼女の名前があった。
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