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生ぬるい風が
汗ばんだ躰を
通り抜けた夕暮れ
.
あの人はもう二度と
私の前には現れない
そう思った夕暮れ
.
何度も裏切った心と躰
あの人はもう二度と
私を愛しいだなんて
思わないんだ
そう思った夕暮れ
.
影を踏みたくなくて
西日の方へと歩む私
生ぬるい風が
汗ばんだ躰を
通り抜けた
.
西日はあの人の様に
私の躰へと
刺さる
.
あの人は何時(イツ)も正しい
眩しすぎて前も見えない
きっと影は濃いだろう
そう思った西日射す夕暮れ
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