災いと幸い。

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そして結婚しないでいることが、いまのぼくには「幸い」なのである。ただそれだけのことだ。 ぼくの人生は波乱万丈と言っても過言ではなかった。 なかったって、過去形になっているけど、いまだって大変な時はある。 さて、いつまでもこうしているわけにいかないだろうから、そろそろ本題に入ろうか。 それではまず、ぼくが物心ついた時に、一番はじめに体験した、「幸い」から話していくとしよう。
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