『第二章 取り調べ』

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母の第一声は「本間にやってないん⁉」だった。 まさか、家族にまで疑われるとはね…。 母の問に黙って頷く。 母は「本間やな⁉」と念をおした。 俺は、もう一度頷き、母を見た。母は、それで安心したようだ。 ポリスメンD「ほな、今日はこれで…学校もあるしな。」 どうやら容疑ははれてないようだが、留置所に泊まるような事はしなくて良いみたいだ。 刑事について、デスクが並ぶ部屋を後にする。 廊下で、俺が乗っていたチャリを渡された。 どうやって、ここまで運んだか気になったが、聞かずにおいた。 刑事とは、二階でわかれた。 別れ際、母が何度も刑事に頭を下げていた。 なんもやってないのに、そんなに頭下げんで良いって………。 母と一緒に、チャリごとエレベーターに乗り込む。 エレベーターの中では、会話がなかった。 警察署を出た後、母は車で、俺はチャリで帰った。 家に帰って、ベットに倒れこみ、朝までよく眠った。 その後、もう一度母と一緒に警察署に行き、深夜徘徊について、俺は指導を受けたが、痴漢事件については、なにも言われなかった。 事件が解決したのかどうかは俺は知らない。 しかし、今でも誤認逮捕をやっておいて、一言も詫びの言葉が出ない警察に対して、一言言ってやりたい気持ちは、持ち続けている。
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