『第一章 逃走』

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訳が分からないまま、地面とキスをしている俺…。 抵抗する気などないが、この状況は酷い。 が、以外にも早くポリスメンは、俺を立ち上がらせて「怪我してないか⁉」などと聞く。 俺が抵抗する気がない事を感じとったのだろう。 しかし、さっきの言葉が気になる。容疑者⁉なんの⁉ 俺を捕まえた警官とは別の警官が、無線でなにやら連絡している。 しばらくして、さらに原付に乗った警官が二人来た。 深夜徘徊にしては人数が多くないか⁉と考える。 俺を捕まえた警官が、俺に事情聴取をする。 年齢に差し掛かったとこで、後から来た警官が「若い❗」と驚き気味に言うのが聞こえた。 だからなんなのかは、この時の俺にはわかっていなかった。 さらに、もうしばらくしてからパトカーまで来た。さすがの俺もタダ事ではない事に気付き始める。 音は出していないが、パトカーのサイレンが放つ赤い光が、闇に色をつける。 近所の住人が、何事かと外に出てきて、こちらを伺っている。 何事か、等の本人も理解出来ていない。 俺は訳が分からないまま、パトカーに乗せられた。
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