まさか!夫に見られてたなんて…ミサキの場合

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私は サングラスをかけ下を向いたまま 助手席にいた。 膝がガクガク震えている…。 彼もキョロキョロしながら運転している。 でも夫らしき姿はない。 30分ほどで ショッピングモールの駐車場に 到着した。 停めておいた 自分の車にうつる。 「じゃ…」 彼はそっけなく車を出した。 私は 震えながらもう一度携帯のメールを見た。 ―確かに夫だ、でも何故?― わからない。 ここにも夫の気配はない。 ―もしかして、ただのひっかけ?適当にこんなメールをして私を試してるのかな?― とにかく 落ち着こう。 車を動かし 自販機で すっぱいレモンのジュースを買った。 なんだか シャキッとしたかったから。 ゴクゴクと一気に飲み干したら いくらか落ち着いた。 ただの夫のイタズラだ そう思うことにした。 だけど もしかして…? 半信半疑でどうにもできず メールに気づかなかったことにして 確認してから返事をすることにした。 大丈夫、きっとイタズラ。 万が一のことを考え 買い物を済ませて行くことにした。 アリバイみたいなもんだ。 晩御飯 何にしよう? できるだけ普通にしとかないと…
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