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次の日
私はいつものアルバイトに出かけた。
もちろん地味めで
真面目な事務員ってかっこうでね。
仕事は午後からなんだけど
早めに行ってユウキのコンビニで買い物をするのが日課になっちゃった。
でもなかなかユウキはいないんだな。
一度メールで聞いてみた。
私がユウキに会えなくて寂しがってる…なんてことは
これっぽっちも入れないで。
『ユウキ君がバイトしてるコンビニ
今日買った缶コーヒーがぬるかったわ』
かわいくなぁい(-.-)
でも
この年になってまさか
ユウキ君がいなくてさびしかったのぉ
なんて言えるわけないじゃん。
あれ?
返信メールは来ない。
なんでだろ?
いつもならすぐに返信がくるのに…。
ちょっと肩すかしじゃん。
でもね
こっちからまたメールするのは
まずいでしょ?
なんかイライラしながら
携帯を何回も開いちゃった。
若いし
あのルックスだし…
彼女の一人や二人
いてもおかしくないよね…
さっきから私
何考えてるんだろ?
あぁあ…ため息が出るわ。
私がメールしてから3時間と少したった頃
メール受信のメロディが…
慌てて携帯を開く。
『返信が遅くなっちゃって。
バイト先が携帯を使えないとこだもんで…。
缶コーヒーの件、ちゃんと店長に伝えますね。
俺の次のシフトは明日午後ですから』
―ユウキ 20:32―
やったぁっ!
ちゃんとシフトを教えてきたわ。
それもユウキのほうから…(^_-)☆
明日ね
よし
そろそろデートしますか。
私がリードしないといけないかな?
だって年上だから。
どんなデートになるかわからないけど
想像しただけでワクワクしてくるわ。
だって
あんなにかっこいいんだもんね。
並んで歩くだけでもうれしいじゃない?
おしゃれした私と
若いユウキ…。
待てよ…もしかすると
おヒマな人妻と
小遣いほしさのホストみたいに見えるかな?
まぁ…それならそれでいいか。
ホストに見えるほうが
誰かに見つかった時
言い訳しやすいじゃん。
今度の休み
デートしよっと♪
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