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「29代目で終わっちまったんだろ?」
「その通りだ」
「じゃあ、俺は?あんたの血縁関係なのか?」
「純血ではないのだ。26代目の者が地上界の女子と好きあってしまってな。27代目の息子に全て譲る条件で天界を去ってしまった」
「えっ?浮気か?かけおち?」
「まぁ、そうなるな」
「で、話から推測すると…その血を俺がひいてると?」
「うむ。主の祖父が曾孫にあたるみたいじゃな」
「…俺のオヤジじゃダメなのか?」
「主の父親はあまり血を受け継いでいないみたいじゃな、お主が血筋の中では1番濃いようじゃ…本筋の血より濃いかもしれん」
「初代さん…俺にどーしろっていうんだよ?」
「私の知識や記憶を主に託す。そもそも、この本は私の力を風印してある。主に全てを託す。今、天界は傾きつつある。貴族が国を動かしつつある。昔のように、絶対王政でなければ天界は滅ぶ!!」
「なんで、俺が…?」
「主には関係ない話かも知れん…しかし、我らが築いてきた国をここで終わらすわけにはいかない!!地界や魔界からも侵略が増えている…このままでは…」
「俺にできるのか…あなたの力で」
「基本の能力を教えるだけであって、主ががんばらねば強くはなれん」「…風の戦士か、なんか嫌いにはなれないんだよなぁ…この、天界って場所が…やっぱ、血を引き継いでるのかなぁ?俺に、出来るかわからないけど、帰り方もわからないし…地上界って場所も、あまり未練はないしなぁ…とりあえず、がんばってみるか[m:74]」
「では、頼んだぞ‼」
その瞬間、おぼろげにうつる風の戦士が俺の中に入ってくるように消えていった
「…技の名前や、基本的な事は頭に入っている…あとは、俺次第か」
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