バイト

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そんな事を何度か繰り返し、何を思ったか光は「バイトする」と言い出した。 「なんで?」 「雪ちゃんをどこにも連れて行ってあげれないから…」 ―あれから約1年、結局どこにも行ってません― それが光の答えだった。 光は二人の弟、母親の3人を養う父親代わりだった。 二人の弟は働きに出てはいるが、責任感の強い光は生活全ての事を背負っているらしい。 バイトはわりとすぐに決まった。 バイトと本職の2足の鞋を履く事になる。
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