2007・08

3/3
前へ
/91ページ
次へ
それから約10日後光から改まったメール。『ちょっと会わないか?』 嫌な予感、雪子の予感はあまり外れた事がない。 家の前まで迎えに来てもらう。 車に乗るなり、光のマシンガントークが始まった。 『俺はこれからの1ヵ月で全ての仕事を一通り覚えて、できるようになりたい。社員は定時時間内にできるが、俺はバイトの時間しかできない、でもどうしてもやり遂げたい』 そんな話しだった。 雪子はただ黙って、光の話しを聞いていた。一通り話すと聞いてきた、『何かご質問は?』 『何を聞いて欲しい?…………で、終わりにするの?』 『終わりにはしたくない…ただ俺がこれからしようとする事を、応援してほしい。できるよね?』 『うん…でも会える時間が減るんでしょ?』2回目の別れの危機だった。 その晩はキスさえせずにおやすみのバイバイした。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加