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それから約10日後光から改まったメール。『ちょっと会わないか?』
嫌な予感、雪子の予感はあまり外れた事がない。
家の前まで迎えに来てもらう。
車に乗るなり、光のマシンガントークが始まった。
『俺はこれからの1ヵ月で全ての仕事を一通り覚えて、できるようになりたい。社員は定時時間内にできるが、俺はバイトの時間しかできない、でもどうしてもやり遂げたい』
そんな話しだった。
雪子はただ黙って、光の話しを聞いていた。一通り話すと聞いてきた、『何かご質問は?』
『何を聞いて欲しい?…………で、終わりにするの?』
『終わりにはしたくない…ただ俺がこれからしようとする事を、応援してほしい。できるよね?』
『うん…でも会える時間が減るんでしょ?』2回目の別れの危機だった。
その晩はキスさえせずにおやすみのバイバイした。
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