勇気。

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ドキッ。 とっさにケータイを隠した。リコにはその仕草が逆に不自然に見えたようだ。 リコ「あ。もしかしてさっき言ってた憧れてた人?」 リコの顔がニヤリと笑う。 私は軽くうなずく。 リコ「やったじゃん♪みんなには内緒にしとくからさ。ってかメールより電話してきたら?その方が相手も嬉しいと思うよ!!」 私「電話!?無理無理…絶対緊張するし!!」 リコ「だぁーいじょうぶだって!!学科の男子だと思えばいいよ。ミカ、男の子としゃべるの苦手って言ってたけど、だんだん慣れてきたでしょ?私からはそう見えるよ♪」 酔っていてもリコの言うことはなんだか信じてしまう。 私「そうだね…。ちょっと頑張ってみようかな!!」 リコ「よしっ!その調子♪行っておいで~!!」 私はみんなの目を盗み、ケータイを片手にそっとキョンの家の外に出た。
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