*コンビニ恋愛*

19歳ー変化ー

ー7月の下旬ー

「やっと終わったぁぁ～」

13科目の前期試験が終わり、夏休みに入った。
大学の夏休みは約二ヶ月と長い。

友人やバイト先の仲間と海水浴、バーベキューや花火など一通り遊んだ後、私はお盆にあわせて２週間ほど地元に帰った。

8月生まれの私は、地元で19歳の誕生日を迎えることになった。

家族や友人が祝ってくれ、誕生日おめでとうのメールも沢山届いた。

その中にアキトからのメールもあった。

(誕生日覚えててくれたんだ…)

あの電話をした夜から、私からアキトに連絡をとることはなかった。

不思議と、連絡を取りたいとは思わなくなっていた。

それは、あの電話をした事でもう自分が満足したためか。

それとも、これ以上何かをしたらアキトに自分の気持ちがバレてしまうと思ったからか。

私は昔から、自分が好きになった人に自分の気持ちがバレないようにするクセがあった。

自分の気持ちに素直になれない。

高校のクラス会のメールも回ってきたが、私がもう大学に戻っている日だった。

少し残念だったが、また機会はあるだろう。

２週間めいいっぱい遊んだ後、私はアキトに会う事なく地元をあとにした。