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暗く淀んだ深海に
沈められるような
狭い箱に
閉じ込められるような
光のない闇
永遠に続く…
彼女はやさしい嘘をついて
次の瞬間
私を闇へ突き飛ばした
深い
狭い
暗い
息もつけない程の
闇の中へ
黒く蠢く影たちは
私を引きずりこもうとする
奈落の底
一度踏み入れば
二度と帰ることはない
彼女は今なお
嘲笑を向けたまま…
何も聞こえない
何も見えない
何も感じない
私の意識は
闇へ溶け込む。
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