第三章~政府の影~

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「大丈夫ですか?」 「ハイ、君のおかげで助かったニャ~」  かなり特殊な喋り方をする長身で細身の男が、お辞儀した。 「私は旅商人をしているルーベン・スタンと言います」 「ハンターのユウタ・クラッツェです」  とりあえず、こっちも礼儀くらいに右手を出した。 「クラッツェ?・・・あ―!  もしかして、鉄の国のジャンク屋クラッツェのユウタ君かニャ!」 「っ?!」  驚いた。  今まで俺の名前を聞いて「グラシャリオ」じゃなくて「ジャンク屋」の方を言った人は始めて会った。 「ひさしぶりだニャ~…………アレ?  その反応は、もしかして、忘れたのかニャ?」 「・・・?」   なんだか、わけの分からない事を言い始めた。 「ほら、ケルティーの……」 「ケルティー?…………あ―――!  思い出しました。  確か、イリナが居た時でしたから四年ぶりです、おひさしぶりです」 「イヤー、思い出したくれたみたいで良かったニャ~」
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