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「大丈夫ですか?」
「ハイ、君のおかげで助かったニャ~」
かなり特殊な喋り方をする長身で細身の男が、お辞儀した。
「私は旅商人をしているルーベン・スタンと言います」
「ハンターのユウタ・クラッツェです」
とりあえず、こっちも礼儀くらいに右手を出した。
「クラッツェ?・・・あ―!
もしかして、鉄の国のジャンク屋クラッツェのユウタ君かニャ!」
「っ?!」
驚いた。
今まで俺の名前を聞いて「グラシャリオ」じゃなくて「ジャンク屋」の方を言った人は始めて会った。
「ひさしぶりだニャ~…………アレ?
その反応は、もしかして、忘れたのかニャ?」
「・・・?」
なんだか、わけの分からない事を言い始めた。
「ほら、ケルティーの……」
「ケルティー?…………あ―――!
思い出しました。
確か、イリナが居た時でしたから四年ぶりです、おひさしぶりです」
「イヤー、思い出したくれたみたいで良かったニャ~」
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