妄想と欲望

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「ぁあーっ!!」 自分の声にビクッとして目が覚めた。 しばらく何が起きたのか判らず、天井の照明の紐にぶら下げたUFOキャッチャーのぬいぐるみを呆然と眺めていた。 気がつくとカーテンの隙間から差し込む光に我に返った。 「夢…?」 ようやく今まで見ていたものが夢だった事に気付き、更に愕然とする。 寝る前にしていた淫らな妄想が、夢の中まで追いかけてきた事に狼狽えてしまう。 そして身体に感じる違和感に、顔が熱くなるのが自分でもわかった。 「うそだろ…」 寝る前に二度抜いていたはずなのに、下着をジットリ濡らす感覚に愕然となる。 恐る恐るパジャマと下着を捲って、事実を確認してガックリ落ち込んだ。 そして目覚める前の夢の内容を思い出して、耳まで熱くなるのを感じた。
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