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「またアマリリスとネリネは死んだようですね」
そう言って地下室に現れたのは紳士然とした男だった。
見た目からでは年齢が分かりにくいその男はそっとリコリスに近づく。
「運命からはそう簡単に逃げられないもの」
「そうですね。そして、貴女も……」
「ええ」
男に抱き上げられたリコリスはアマリリスとネリネの残骸を見つめる。
「私もまた運命から逃れることが出来ず、永い眠りにつくのね……」
男はリコリスを連れて、地下室を後にした。
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