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『まったく…
ちゃんとお父様お母様に
バレねぇようにしてくださいよ?
黙っといてあげますから…』
そう言って
髪をくしゃっとしてくれる
小栗が
不覚にもかっこよく見えた
「うん…ありがと」
その時思うべきことと
反対の事を思っていたことに
自分でも気づかなかった…
「……あ もしもし?優?」
『ん…美羽か?どうした?』
「この前貸したお金…」
『悪ィ なんかここ電波悪いわ!
俺からかけ直す!』
ブチッ
これで3度目だな
奴が金を返さねぇのは
3回分合わせて18万ってとこか――…
美羽の部屋のドアにもたれて
相手の城田優がどんな奴か
想像する―…
とドアが開いた
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