第一章

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その時、小鳥が『ピピッ』と短く鳴いた。 「あっ…おはようございます」 瑠璃が振り向き小さく頭をさげた。 「おはよう」 レイスがそう言うと瑠璃鳥を見ながら言った。 「レイスさん、いつも朝訓練か何かしてるんですか?」 「ん?…ああ、毎日の日課みたいなもんだ」 そこまで言ってレイスは考える。 瑠璃にいつも訓練している事は話してなかったはずだ…と。 「動物と話せるのか?」 レイスが言うと、瑠璃は笑う 「はい…でも、私が話せるのは鳥だけなんです」 瑠璃はレイスと小鳥を交互に見つめて呟くように 「変…ですよね」 と言って少しうつむいた。
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