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―カンッ―
―カァン―
―カァーン―
木がぶつかる乾いた音が辺りに響く。
「今日は…このぐらいに…しておくか?」
息を切らしながらロイが言う。
「そうだな」
方やレイスは息一つ乱れていなかった。
「クソッ!レイス…お前には一生勝てそうにないよ」
悪態をついているロイだったが顔は笑っていた。
「ああ、お前に剣の腕まで負けたら俺の立場が無い」
レイスも売り言葉に買い言葉だが、ロイに悪態をついていてもレイスは笑っている。
二人はどちらかと言えば親友に近かった。
それは戦場で生まれる一つの目標に対しての一体感などではなく、純粋に心から信頼できる友。
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