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―パチパチ―
レイスとロイが音に気付いて振り向くと、瑠璃が拍手をしていた。
「二人ともすごいんですね」
感心している瑠璃を見てロイが言う。
「あ~、すごいのはレイスの方だなぁ…俺の腕なんてこの部隊じゃ中ぐらいだ」
それを聞いた瑠璃はさらに感心しているように
「そうなんですか?」
と言ってレイスを見ていた。
「ああ、俺は魔法がほとんど使えないからな…剣の腕が無ければ今頃土の下だ」
レイスがそう言うと瑠璃は不思議そうにしている。
「どうして使えないんですか?」
瑠璃はレイスの事が興味津々なのか子供のような目をして言う。
「生まれつき魔力量が少ないんから魔力消費の少ない強化系の魔法しか使えないんだ」
レイスがそう言うと、ロイが割って入った。
「レイス…そろそろ帰るぞ、面倒事は嫌だからな」
ロイが歩き出すとレイスも仕方ないとばかりに歩き出す。
瑠璃は不思議そうにしていたがレイスに置いて行かれるのが嫌なのか小走り気味にレイスに着いていった。
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