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「クッ…」
レイスが声を漏らすとロイに肩を捕まれた。
「おい…あいつらに逆らったら」
ロイの顔は真剣だった。
「けど…」
レイスがそう言うとロイが苦い顔をしていた。
「奴隷一人…諦めろ」
ロイが言うと男達は笑っていた。
「俺は…」
男達が瑠璃の髪を引っ張り、物でも引きずるように後ろを向く。
「ロイ…悪いな、俺は…俺を信頼してくれてるやつを裏切って生きていけるほど心は強くない!」
レイスはそう言い放つと剣を抜いて走り出す。
男達が振り向く
レイスは瑠璃の髪を引っ張っていた男の腕に切りつけた。
「ぐぁぁぁーー」
男は腕を押さえてうずくまった。
「くっ…お前!俺達に手をだしたらどうなるかわかってるんだろ!?」
男の一人が叫ぶ。
「あぁ、わかってるさ」
レイスが瑠璃の前に立つ。
「赤のレイスなんて言っても攻撃魔法は使えないんだ!調子に乗るなよ!」
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