216人が本棚に入れています
本棚に追加
「お熱い所悪いんだが、レイス…ちょっといいか?」
ロイは少し浮かない顔をしている。
「ロイ…悪いな、俺もわかってるさ」
面倒な事にはなった、けれど予想外に冷静で居る自分が可笑しかった。
だからなんだろう、ロイに返事をする自分は笑っていられる。
「まったく…お前は大物だよ」
呆れているのかロイも笑っていた。
ロイは少しため息をついて
「だが、お前のそう言う所は嫌いじゃない…出来る限りの手回しはしておく」
と言うとサッと後ろ手に手を振り何処かへ行ってしまう。
「ありがとう、ロイ」
レイスが言うとロイは手を振るのを止めていた。
最初のコメントを投稿しよう!